みなさんこんにちは、「まっちゃん」です。
ふとんファクトリーコラムを見ていただいてありがとうございます。今日は最強の天然繊維“ウール”について書きたいと思います。
みなさんご存知の通りウールとは、ウール=WOOL=羊毛=羊の毛でのことです。羊の毛は主に、ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、フランスなどで生産されています。中でも品質が高いとされるのが、イギリス、フランスなど、しっかり管理された牧場で生産されているウールです。
ウールがなぜ布団の中材に適しているかというと、主に
①体から出る湿気を吸い取ってくれる。②冬暖かく、夏涼しい、
からだと言えます。他にも天然繊維なので地球にやさしく土に還る、燃えにくい、ホルムアルデヒドなどを吸着してくれるなどいろんな優れた特徴があるウールですが、主に高級寝具に使われる理由は、①②の理由からです。
では詳しく特徴をご説明していきましょう。
まず①優れた吸湿性について
この写真はウール毛を拡大したものです。人間の髪の毛のような構造をしているのが分かると思います。ウールの表面には“スケール”という、うろこのようなものがあります。
さらに下記画像を見ていただけるとわかるように 内部には無数の繊維でできています。これにより素早く水分を吸い取り発散することができるのです。そうウールは呼吸しているのです。
内部には無数の繊維でできています。これにより素早く水分を吸い取り発散することができるのです。そうウールは呼吸しているのです。
このグラフはウールの吸放出性を示したグラフです。グラフを見てわかる通り、ほとんど吸放出性のないポリエステルの15倍近く湿気を吸ってくれることが分かります。
次に②の冬暖かく夏涼しいについて詳しく説明します。ウールを中綿に使った寝具は「天然のエアコン」と言われています。
ではなぜ冬暖かくなるのか、それは人間のメカニズムとよく似ています。たとえるならば・・・。
人間が走る→エネルギー(カロリー)を消費する→体温が上がり、汗をかく
これをウールに置き換えること
ウールが湿気を吸う→多くの熱量を発生させることができる→布団の中が暖かくなる
当社では、布団を暖かくする効果をパワーアップしたウールをモイスヒート加工と呼んでおります。モイスヒート加工したウールの暖かさは約6.1℃にもなります。
通常ポリエステル綿と比べると、約2.9℃も暖かくなることが証明されました。なので冬は暖かいのはウール入りの布団ということになりますよね。では最後に夏涼しいというのはどういうことでしょう、それは抜群の吸放出性があるので、体の汗をぐんぐん吸ってくれるから、じめじめせずに、サラッと快適、さらに放出する温度は、上のグラフにもあるとおり、26℃なので夏の外気温と変わらないから、暑さを感じません。
まとめ
ウールは、吸放出性が抜群、冬は湿気を吸い1gあたり27カロリーも消費するので、6.1℃も暖かい、夏は汗をぐんぐん吸い取り、床内環境を快適に保ち、放出される温度も26℃と外気と変わらないので、快適な眠りの環境となります。数年に一度しか買い替えをしない場合が多い布団ですが、次の買い替え時には、ちょっとだけ高いですが良いウールを使った寝具を試してみてはいかがでしょうか?