こんにちはふとんファクトリー副店長の内海です。
今回は睡眠について面白い記事を見つけましたのでご紹介いたします。
「はたらく細胞」という漫画があるように、睡眠にも仕事(役割)があります。
その仕事についてお話しいたします。
深いノンレム睡眠は、脳の休息時間
そもそも人はなぜ眠るのでしょうか?
人間は十分な睡眠をとらないと、判断能力が低下し、体調も悪化してしまいます。
睡眠は健康に生きるために欠かせないものです。とくに大きな仕事(役割)を、5つ担っています。
①脳をしっかり休ませ、体をメンテナンスする。
②自律神経やホルモンバランスを整える。
③記憶を整理して定着させる。
④免疫力を上げて抵抗力を高める。
⑤脳の老廃物を除去する。
この5つについて詳しくお話いたします。
①脳をしっかり休ませ、体メンテナンスを整える
脳活動には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があります。
「レム睡眠」の時に、脳は何かあればすぐに起動できる状態になっており、
脳は深い「ノンレム睡眠」のときのみ休んでいます。
ノンレム睡眠は深さによって4段階に分けられており、脳をしっかり休めるために、より深いノンレム睡眠が必要です。
②自律神経やホルモンバランスを整える
自律神経は心臓をはじめとする内臓の動きや体温、代謝などの調節を24時間休むことなく行っています。
働き続けている自律神経が唯一リラックスできるのが、眠りについている時になります。
睡眠はホルモンとの関係も密接です。
代謝や体成長ホルモンは入眠直後の深いノンレム睡眠で分泌が活発になります。
最初のノンレム睡眠の質を上げれば、成長ホルモンは分泌されやすくなります。
寝る時間を一定にするのがポイントで、正しい睡眠が正しいホルモンバランスへみちびきます。
★成長ホルモンが出ないと・・・
●コレステロールが増える
●骨が弱くなり折れやすくなる
●筋肉量が減る
●体力が落ちる
●肌が荒れる
など健康リスクが高まります!!
③記憶を整理して定着される
脳には日々膨大な量の情報が入ってきます。
すべてを記憶することは不可能なので、覚えておくことと忘れることを区別して、必要と判断した情報のみを「記憶」として残します。
記憶の整理と定着には睡眠すべての段階が必要です。
試験勉強やスポーツの練習のあとは、とくにしっかり眠って、脳のもつ記憶の働きを助けましょう。
よく「寝たら忘れる」と言いますが、深いノンレム睡眠やレム睡眠がいやな記憶を消してくれます。
④免疫力を上げて抵抗力を高める。
免疫はホルモンと連動しているので、睡眠不足でホルモンバランスが崩れると、正常に機能しなくなります。
とくに代謝にかかわる成長ホルモンは最初のノンレム睡眠が現れないと分泌が激減します。結果、免疫力が低下し、菌やウイルスが侵入しやすくなってしまいます。
「風邪などにかかると、熱が上がりとても眠くなる」
これは免疫が正しく機能している証です。
免疫が正しく機能するよう、適切な睡眠で体を整えておくことも大切です。
⑤脳の老廃物を除去する
老廃物はリンパ組織などを通して、細胞外へ排出されます。
ところが、脳にはリンパ組織がありません。そのかわりに、脳の老廃物は脳内をめぐる脳脊髄液という液体で、洗い流されています。
この働きを、グリンパティックシステムと言います。
睡眠中のグリンパティックシステムの活動量は日中の4~10倍になります。
グリンパティックシステムによって、脳内に脳脊髄液をとりこみ、老廃物を排出します。
老廃物の除去はおもに睡眠中に行われているため、睡眠不足がつづくと老廃物の処理が十分できなくなり、蓄積されてしまいます。
若いころからたまった睡眠不足が、認知症にも影響すると考えられています。
まとめ
これまで睡眠の大きな仕事を5つお話しいたしましたが、十分な睡眠をとらないと体のあらゆるところに影響が出てきます。
健康な心と体を保つために睡眠がとても大事なのではないでしょうか。